この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第8章 紅天狗(べにてんぐ)
 
「やめ……くっ、ん……」

 孫六は途切れ途切れに拒むが、意志に反して下半身が勃ち始める。落ち着こうと深く息を吸えば、淫らな香を余計に取り込み思考が麻痺していった。

 孫六が小柄とはいえ、男と女。力に差はあるはずなのに、香がその力を奪う。大海は孫六を押し倒すと着物を剥ぎ、孫六のものを手に取った。

 ちょうど孫六の顔の横に、香炉が置かれていた。これが大海をおかしくしている原因だと悟った孫六は、すぐにそれを掴み投げ捨てる。穴の開いた壁から外へと投げ出され、ようやく元を断つ事は出来た。だが充満した空気が、すぐになくなる訳ではなかった。

 壁の穴や破った扉から吹き込む風は、今日に限ってのどかである。孫六は大海に呼び掛けるが、強く言葉を発すれば、その分まだ残る空気を吸い込む事となった。

「離せ。こんな事すれば、後悔するのはお前だろう!」

 だが、いくら呼び掛けても大海は焦点が合わない。うわごとを呟きながら、孫六自身を口に含んだ。

「くっ、あ……!」

 若い性に火がつけば、燃え上がるのは一瞬である。それを堪えようとするのは、あまりに残酷な試練だった。
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ