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戦国ラブドール
第9章 犯す女
「ああっ……!!」
体が痙攣を起こしたその時、暗闇が不意に晴れる。辺りはまだ暗いが、ここは確かに長浜城。姉妹の暮らす、侍女の屋敷だった。
「……小夜?」
大海は布団に寝転がり、小夜は大海に跨がり顔を覗き込んでいた。
「良かった、お姉ちゃん起きたのね。ずっとうなされていたから、具合でも悪いのかと思った」
「心配、してくれたのかい? ごめんよ、でも大丈夫。変な夢を見ただけだから」
目覚めてしまえば、はっきりと夢だと分かる。だが大海の秘所は淫夢により濡れて、痺れを現実に残していた。
「お姉ちゃん。わたし、一緒に寝る。二人で一緒なら、変な夢も見ないよね」
小夜は自分の布団に戻らず、大海に抱きつきかいまきを掛ける。無邪気な妹に、大海はつい幼い頃を思い出し笑みを浮かべた。
「まったく、小夜はいつまでも甘えん坊だね」
「お姉ちゃんが、怖い思いしないように気を遣ってるんだもん」
「ありがとう、小夜。じゃあ、一緒に寝ようか」
小夜は大海の胸に埋もれると、姉が髪を撫でる心地よさに目を閉じる。体にくすぶる淫靡な思いは、小夜に触れていると自然に消えていた。