この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
戦国ラブドール
第11章 苛立ちの半兵衛
月光の下に、大海の肌が晒されていく。着物で隠しても存在を主張していた豊かな乳房が、冷たい空気に晒される。はらりと地面に落ちれば、長い足も露わになる。その足の付け根は、流石に羞恥が上回ったのか、大海の両手で隠された。
「手をどけなさい。あなたは、どうぞ見てくださいと、懇願する立場でしょう」
初めて会った時の弱々しい印象は、もう既に欠片もない。あの優しげな顔のどこに隠していたのかと思うほど、半兵衛は冷酷な目をしていた。
「半兵衛殿、どうしてこんな」
「立場をわきまえなさい。主人を気軽に名前で呼ぶ奴隷が、どこの世界にいるんです」
頭で理解していたつもりでも、奴隷と口にされれば大海は目の前が真っ暗になる。いつの間にかからからになった喉は、震えた声を上げていた。
「申し訳ございません、殿……あたしの体、ご覧ください」
大海はゆっくりと手を離し、薄い茂みに覆われたそこを晒す。半兵衛は頷くと、さらに大海を叩き落とした。
「では、自分で胸を弄りなさい。そこだけで気をやってしまうくらい、淫らに鳴くのです」
「そんな事っ、あたし――」
「出来ないのなら、逃げても構いませんよ」