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戦国ラブドール
第13章 欲というもの
これは淫夢である。そう気付いていても、大海の体は動かなかった。
「ぁ……ん、ふ、んっ……」
暗闇から無数に伸びる手が、今夜も大海の全身をくまなく犯す。わずかに開いた赤い唇から漏れるのは、艶のある声。どうせ体は動かない、諦めて身を任せれば、堰を切ったように下半身から蜜が溢れ出た。
自らも腰を揺らし、内に侵入する指を貪り享楽に浸る。だが夢ならばなんでも自由であるはずなのに、どうしても太い剛直は与えられなかった。
「こんな……り、な……お願い、入れて……!!」
頭を支配するのは、欠けた穴を埋める熱いものだけ。だが望みは叶わず、大海は絶頂へと導かれる。
「ああっ……!!」
びくりと体が跳ねて、大海は中を無意識に締め付ける。細い指を逃すまいと絡み付いていたが、余韻も待たずにそれは引き抜かれてしまった。
これで終わりかと、大海が虚ろな思考の中で落胆したその時。
「――っ!?」
突然、秘所に埋め込まれる異物。望んでいた太さのものだが、それは大海の知る熱を持っていなかった。
「や……ああ、何、ぁんっ!」