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戦国ラブドール
第13章 欲というもの
「あの……手、離して……」
「駄目だ。好きだってのは、気持ちだけじゃないんだからな。前にも話したが、単なる性欲じゃないぞ」
蠢く手は、女を欲に染め堕とすものである。だが大海が見上げれば、虎之助は精悍な顔付きをしていた。
「あのさ、好きかどうかって聞かれても、分からないけど……不思議だね、欲ってものは、汚くてなくすべきものだと思ってたんだけど」
大海は快感と戸惑いで、言葉が拙い。だがたどたどしく、うつむき虎之助から目を逸らしながら呟く。
「あんたの目は、欲ですごくぎらぎらしてるのに……なんでだろう、格好良く見えるよ」
大海の言葉に、一瞬虎之助の手が止まる。そして頭でそれを反芻させると、茂みの陰に大海を押し倒し唇を重ねた。
「んっ、ふ……っ!」
乱れた着物から、大海の長く白い足が覗く。着物ごしではもはや満足出来ない虎之助は、光に寄る虫のようにそこへ吸い付いた。
「待って、あ、やっ……!」
「あんな事言われて、待てる奴なんているか! いいか、俺以外のやつに、絶対今みたいな事は言うなよ」
閉じようとする足をこじ開けると、虎之助は大海の秘所に舌を這わせる。