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戦国ラブドール
第15章 恐怖、再び
しかし、体が熱くなっても心臓は冷える一方である。這いずり回る手には、欲しかなかったのだ。
「ゃ……ぃや、っ」
その手には、大海をいたわる優しさがない。ただ極めるために動く、張り型と同じようなものだった。そんなものに堕とされたくはないと、大海は身を捩ろうとした。
「あっ、んんっ」
だが、やはり体は大海の自由にはならない。手は大海の足をこじ開けると、秘所に指を差し込む。本能はすっかり準備に慣れてしまったのか、そこは既に濡れていた。
ぐずぐずと下半身から立てられる音が、耳を犯す。芯を捉えられ、何も考えられなくなる。だがずっと背中は寒く鳥肌が立っていて、手を拒否し続けていた。
不意に体が浮いて、手の持ち主が大海を抱きかかえる。目は相変わらず開けられないが、どうやら向かい合わせの状態で、膝の上に載せられているようだった。
(これは……夢……?)
肌に感じる人肌は、生の人間のものである。だが、大海の意識は闇に喰われたかのように沈んだまま。腰を押さえられ下から突き刺されても、悲鳴すら上げられなかった。