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戦国ラブドール
第3章 佐吉という男
「あんたらのいざこざに、あたしを巻き込むな……んんっ」
乱れた着物からこぼれる胸を掴まれ、大海は首を振る。だが豊満で柔らかいそれの先が固く立ち始めると、そんな仕草もおもねるだけに見えた。
「それもあるけど、一番は僕の好奇心かな」
楽器でも扱うように指を弾けば、面白いように胸は形を変える。我慢しようと思っても耐えきれずに漏らす音色は、吉継を燃やす。もっと自在に、美しい声を奏でさせたいと。
「佐吉が動揺するくらいの変わり者なら、僕も生きてる実感が湧くかもって」
「え……?」
やけに重々しい言い方に、大海は堕ちかけた意識を浮上させる。吉継の瞳はどこか遠く、肌を触れ合わせているのに消えてしまいそうだった。
大海は、無意識に吉継の頬へ手を伸ばしていた。高揚したそこは赤く染まり、少し熱を持っている。すると吉継は苦笑いを浮かべ、大海の足を割り開いた。
「ごめん、なんでもないんだ。今は感じさせて。君が、どんな風に生きてるのか」
ひたりと淫核に当たる指は、女性のように細い。また動きも繊細で、ゆっくりなのに、大海の感性を確実に刺激していた。