この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第22章 束の間の夢も
 
「いや、今は理解しない方がいいと思う。お小夜ちゃんの身に加えて、自分の身も案じなきゃいけないと分かったら、いくら大海が強くても折れかねないよ。ここは、市松が抑えてくれるのを信じよう」

 曹操が求めるのは、小喬だけでなく大喬もである。小夜を心配するあまり、狙われているのは小夜だけではないと、大海はまだ気が付いていなかった。だが気付いてしまえば、動揺した心がどう動くか想像もつかない。吉継は、今は小夜で頭を一杯にさせた方が、かえって見張りやすいと読んでいた。

「佐吉は、すぐに門番へ検問の強化を掛け合って。僕と行長は、侍女達に声を掛けてお小夜ちゃんを探す。孫六、君は城の武士達に声を掛けて城下へ捜索に回って。虎之助は、高虎殿に報告を。多分、見張りで近くにはいるはずだから」

 姉妹の部屋は、扉が開かないよう細工され、さらには侍女達が交代で見張りをしていた。その状態から、どうやって紅天狗が小夜を連れ去ったのかは、誰にも見当がついていない。しかし今は、考えるより小夜を探すべきだと、皆動き出す。小夜が見つかるかもしれないという、僅かな可能性に賭けて。
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ