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戦国ラブドール
第3章 佐吉という男
「ん……くっ」
耳にかかる息すら、余韻に浸る体には甘く感じる。緊張からの解放感と、疼いたままの重い下半身。矛盾する心と体に、大海は沈んでいた。
だが、吉継は沈む大海を突き立てるように、自身を深く挿入する。予測していなかった行為に、大海はたまらず叫んだ。
「ああああっ!」
「君が気持ち良くなる時間はもう終わり。後は僕が好きにする時間だよ。君が気をやらなくたって、僕が出したらもう終わりだから」
「そんなっ……ずるい、ふぁっ!」
結局どう答えようが犯されるのなら、選択肢を与えるのは酷である。だが吉継は悪びれなく、暴れる大海を押さえて腰を突き入れた。
「意地を張る君が悪い。素直になっていれば、ずるいなんて気付かずに済んだのに」
吉継は自分が達せば終わりと言うが、激しく交わっても固さを維持し達する気配がない。大海の芯が溶けて飛ぶ方が、遥かに早かった。
「あ……やっ、あああっ!」
一度火がついた体は、そう簡単には収まらない。大海が達しても、吉継は構わずに抽挿を続ける。休憩を許さない吉継に大海は泣いて止めようとするが、無駄な労力にしかならなかった。