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戦国ラブドール
第27章 未来への道に
ぐずぐずに溶けた体と頭が、交わるそこから生まれ変わる。奥へと植えられる愛に、大海は満たされた。
「ん――っ!」
全身どこも吉継に晒し、前も後ろも愛されながら、時は過ぎる。何度受け入れ絶頂したのか分からなくなった頃、大海はとうとう意識を手放し快楽のまま眠ってしまった。
「ごめん、やりすぎちゃったね」
吉継は苦笑いして大海を身綺麗にすると、かいまきを掛けて寝かせてやる。嵐のような時に、吉継の体もぐったりと疲れを覚えている。だがその疲れは、心地良いものだった。
しばらく寝顔を眺めていると、外から佐吉の声が響く。声と共に近付く足音に、吉継は慌てて着物を羽織った。
「吉継、いるか。現在の中国攻めの状況だが――」
「佐吉……人の家に来るなら、返事くらい待たないと駄目でしょ」
部屋に入って佐吉の目に入ったのは、眠る大海と着流しの吉継。事後を匂わせる二人の様子に、佐吉は言葉を失ってしまった。
「……また、後で来る」
「待って、ちょっと話がある。大海の事なんだけど」
佐吉は眉間に皺を寄せ、くつろぐ事も出来ず立ち尽くす。吉継はそんな佐吉を見上げ、口を開いた。