この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第27章 未来への道に
 
「……半兵衛様と比べれば、私もお前も、変わらず小童だろうに」

 孫六は、自分から小童と口にするのは抵抗があったが、言わずにはいられなかった。すると高虎は豪快に笑い出し、孫六へ木刀を投げた。

「ははは、小童か。そうだな、俺達はまだ、小童だ。まあ、振られる事も出来なかったお前と違って、きちんと玉砕した俺の方が、お前よりは大人だがな」

「人が優しくしてやれば、なんだその態度は! 子供扱いするな!」

「よし、じゃあその木刀を取れ。子どもじゃないと言うなら、俺を倒してみろ。今日はどちらかが倒れるまで、本気の勝負だ」

「いいだろう、私を侮った事、すぐに後悔させてやる!」

 高虎の挑発に乗って、孫六は木刀を振るう。年齢も体格も違う二人だが、勝負は簡単につかなかった。大きく力のある高虎の一撃を皮一枚でかわし、孫六は素早く立ち回る。正反対の二人は共に武術へのめり込み、失恋の傷を忘れるまで汗を流した。

 一つの恋が終わっても、それは全ての終わりではない。月の橋が掛かる夜を渡れば、訪れるのはあらたまの日であった。
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ