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戦国ラブドール
第4章 子供の時間
「俺も……くっ!」
「んんんっ――!!」
激しく突き立てられ、大海の目の前が真っ白になる。どくんと、溢れ出す絶頂の白濁。体をひきつらせて受け止めた大海は、まだ中に虎之助を残したまま身を任せた。
「――はあっ、ぁ……」
まだ余韻の残る中は熱く、大海をなかなか凪に戻してはくれない。荒い息すら奪うように虎之助は唇を奪うと、大海から自身を引き抜いた。
「……何か、分かったか?」
虎之助の質問に、大海は首を力なく横に振る。生まれたばかりの赤子が突然言葉を喋ったりしないのと同じように、大海もまだ感情を言葉には出来ないのだろう。
だが、快楽に染まる大海を見れば、いずれ深い女へ成長するのは明らかである。負けん気が強く学びたがりの大海ならば、いつ目覚めても不思議ではない。
空はいつの間にか白ばみ、鳥達も騒ぎ始めている。放蕩終わり、新しい一日を爽やかに始める時間である。侍女として働く事は、虎之助も察している。だが、せっかく虎之助を知り始めた大海を、このまま帰らせるのはあまりに惜しかった。
「……俺の部屋に、来ないか? ここじゃ、出来ない事もたくさんある」