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禁断の果実に口づけを
第13章 真冬の打ち上げ花火


 シャワーを浴び終えると、帰り支度をさっさとする健。

 「せわしなくて悪いね…
朋子」

 「忙しい男の時間は縛らないわ」

 『聞き分けの良い女にだってなるわよ』

 朋子も帰り支度を始め、乱れた部分がないか鏡でチェックをする。
少し、剥げてしまった化粧も整えた。

 健が座るソファに視線を送り、「契約書、頂いていくわね!」と声を掛けた。

 「車に置いてきた。
帰りに渡すよ」

 「分かったわ。
なら、不備があったら明日にでも伺うから、時間取ってね」

 「ああ、分かった」

 「保険の預り金は、銀行から送金して貰う事になるわ。
なるべく早くお願いね!」

 『ビジネスはビジネス。
ヤる事だけしてサヨナラはしない。
弁えている分、そこら辺はきちんとして頂くわよ、健さん』

 着替え終わった二人は、別れを惜しむかの様に暫しの抱擁を交わす。

 「口紅を塗らない朋子の気配りが嬉しいよ」

 「キス…したいじゃない…」

 「可愛い事言うな!
また、ベッドに押し倒したくなるだろ…」

 「時間ないんでしょ?」  
 
 「我慢だな……」

 朋子の身体をギュッと抱きしめる健。


 ドアを開けたら、二人の現実に帰る。
二人の本当の姿に戻る。


 どちらも、現実を生きる二人なのに…
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