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禁断の果実に口づけを
第14章 勃発
「優美子さんは可愛い人だ。
晴美さんが優美子さんや僕を利用して企んでいる事なんて、たかが知れてます。
報酬代わりにその望みを叶えてあげてもいいですね。
その為には、晴美さんには一翼を担って貰いましょう。
僕はずっと影でしたからね。
近くで社長の汚い部分を見せられながらも、あの人の元で働いてきました。
優美子さんを愛してしまってからもずっとです。
影は太陽の光の前では、姿を見せます。
僕は影から卒業し、堂々と日向の道を優美子さんと歩みたいんです。
今がその時かも知れませんよ?優美子さん」
「理一さん」
「利用出来る者は利用するっていう事は、社長が散々してきた事なんです、優美子さん。
ずっと、僕はそのやり方を見てきました。
だからこそ、長年の教えを発揮する日が来ただけなんです」
「もう、私達……
我慢なんてしなくていいのよね……」