この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実に口づけを
第19章 サヨナラの訳
 

 「優美子のお父さんが融資を優遇してくれたからこそ、俺は会社を作る事が出来た。
俺の本当の実力で会社を作れた訳じゃない。
その負い目があったから必死になれたよ。

 風間健という人間を認めさせたくてさ、頑張っている姿を見せて、俺の実力でビジネスを成り立たせたんだって言わせたかった。
そんなチンケなプライドを優先してきたんだ。

 自分の会社を持って維持してゆく、起動にのせるってさ……
思った以上のプレッシャーを背負って、毎日仕事という戦に出掛ける様なもんだった。
ビクビクしている俺を見せる訳にはいかないだろう?
頂点を目指す、強い男を演じるしかなかった。

 そんな自分にも疲れていたんだな。
弱さを曝け出す場所も欲しかった。
なのに、優美子の前では自分の本当の姿を偽ってしまうんだ。
その姿を見せる事に躊躇してしまうくらい、優美子には見えないバリアみたいなもんを感じた。
そんな自分を見せて、優美子に蔑まれたり、嫌われるのも怖かったんだよ。

 優美子の言う通り、外でガス抜きして疚しさを作る事で、優しくなれた。 
優美子に出来ない事を仕掛けて、従順に尽くす女を相手にする事で強くなれた気がした。

 本当にクズだよな……俺は」




/506ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ