この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実に口づけを
第20章 道標

 「私が知っている限りでは、朋子さんが一番だったはずよ」

 「所詮、奥様には勝てませんよね…」

 「勝つ負けるじゃないよ。
今は昔と違って、一緒になりたいと思えば叶わないわけでもないでしょ…。
それをするしないは当人同士が決めればいい」

 「……今更なんですが、健さんの家庭を壊す気なんてなかったんです。
生きる糧として、健さんと過ごす時間が欲しかった」

 「そう。 
なら、優美子さんの気持ちも分かるのよ。
中途半端だから余計に腹が立ったんじゃないかしら?」

 「そうですよね…」

 【ブゥーブゥーブゥ………】
真雪のバッグの中の携帯が鳴る。


 「あら、健かしら?
一応、朋子さんには会えた事はメールしたから」

 そう言いながら、バッグの中の携帯を取る真雪。

 「あら、ヤダ。優美子さんだわ……
あっ、朋子さん、私、外でかけ直してくるから待ってて!
私と朋子さんが会ってるのは知らないはずだから大丈夫よ」

 そう言いながら、携帯を持ち、店の外に向かう真雪。
朋子は嫌な予感がしながらも、真雪が帰って来るのを待つしかなかった。
メンソールのタバコを手に取り火をつけた。
ずっと真雪の手前我慢していたが、精神安定剤の様に手放せない。
フゥーと吐き出し、真雪に言われた事を含め、健とのこれからの事を考えていた。
/506ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ