この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実に口づけを
第35章 禁断の果実
途中、パーキングに寄り、トイレ休憩をしたりコーヒーを飲んだりもした。
パーキングから見える日光連山。
空気が美味しく感じた。
「綺麗な景色ね」
「あぁ、のどかだな。
洋子を連れて行くなら、そんな場所がいいと思った」
「天気にも恵まれて良かったわ」
「洋子の行いがいいからか?」
「………多分ね?」
私達は顔を見合わせて笑う。
年齢差はあるけど、今時、十くらいの歳の差カップルなんて珍しくないでしょ。
アラフォー女の私が、ポルシェが愛車のワイルドイケメンゴージャス彼氏が居ても笑しくないよ……ね?
似合わないか?
それでも、一緒に居たいと願ってしまう。
今日くらい、素直な私でいさせてよ。
「昼は手打ち蕎麦でも食うか?
おやっさんのラーメンもいいけど、こういう場所で食べる蕎麦は格別だからなー」
ヤンチャな伸介の笑顔が眩しい。
「うん!いいね!」
私も格別な笑顔をあなただけに見せていたい。