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禁断の果実に口づけを
第35章 禁断の果実


 宿への帰り道、私はあなたの手を掴んだ。
あなたは振り返り、私の顔を見て、私の手をギュッと握る。
恋人のように寄り添いたいのなら、時には勇気。
ただ前を歩くだけなのに温もりが欲しかった。
あなたも私も無言で歩いた。

 ーーそこに言葉は要らない。何故なら、心がそう望んでいたから。
無駄な言葉は、時に雰囲気を壊してしまう。
折角なら、恋人同士でいたい瞬間(とき)もある。


 宿の部屋のドアを開けると、あなたは私を抱きしめた。

 ギュッとギュッと力が入る度に愛しさが溢れる。

 ナツメ球しかついてない薄明るい部屋で、落とされたキス。

 チュッチュッと触れ合う唇。
リップ音が木霊して、男と女になる準備が始まる。

 あなたからキスしてくれたのは二度目ね。
甘くて貴重な時をただただ全身で受け止めていった。

 不器用に帯を解いてゆくあなた。
時代劇の悪代官の様に手際よくないから焦らされる。
はだけてゆく私に時間が掛かる。
あなたの唇は首筋を辿って、もたれかかる私を溶かしていった。

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