この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実に口づけを
第36章 恋が教えてくれたこと
どんなにも狂おしく、激しい欲望に素直で淫らな夜を過ごしても、やがて朝を迎え、その瞬間(とき)は終わりを告げる。
時を止めてしまうのは不可能だからこそ、どう生きるかを試され人生は動いてゆく。
そう、どう生きるかをね。
女はそんな夜を過ごして艶のある人生に変えてゆくもんなんだと。
色褪せる事もない、愛しい男との逢瀬を心で想い、女である事を日々忘れず、自分らしさを作ってゆく。
死ぬまで女なのだから、潤いある人生が欲してしまうのは仕方ないよね。
私は三十八歳で恋に夢中になれた。