この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実に口づけを
第36章 恋が教えてくれたこと

 
 それからの時間は、パワースポットとしても有名な観音様をお詣りしたり、観光名所にもなっている滝を見ながら、心地良いマイナスイオンを浴びたりと、普通のカップルが旅行に行けば、観光するであろう場所などを巡った。

 明るい場所では、繋いで欲しい手も素直に出せない。
これが伸介と私の本当の距離なのだと実感した。

 少し汗ばみ喉が乾いたりすると、土産売り場の店先の樽の中で冷えたラムネを飲んだり、鮎の塩焼き食べたりした。
夏の自然を思い切り満喫し、笑顔をたさないよう心掛けた。

 何気なく、売り場の中を見ていたら、こけしが並んでいた。

 「あっ!昔の洋子発見!
記念に買ってやるよ!」

 と言いながら、さっさとレジに持ってゆく。
会計が終わり包んで貰ったこけしを私に渡すと、「くれぐれもアソコに使うなよ?」と笑った。
  

 下品ね。らしいけど。



 「使わないわよ!」
少しムッとして応えると、「REDな夜があるからな!見つかったか?」とからかった。

「えっ!?」

 と惚けてみたけど……
寂しい時の大事な相棒さんですからね。
それに、あなたとの思い出のものは、そう簡単に捨てられないでしょ。


「記憶無くしたお前にREDの夜なんて試すなよって言ったら、まともに『ハァ?』みたいな顔された時は寂しかったな。
洋子は洋子なのに、抜け殻みたいに感じてさー
ここまで回復してくれて、マジで嬉しかったよ」

 「伸介……」
/506ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ