この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実に口づけを
第37章 生きていかなきゃ


 此処に来る前、洋子の事は、噂話や憶測などを含め、かなり酷い女という話で伝わっていたみたいだ。

 『仕事に厳しく、気にいらない者が居ると苛め抜き、辞めるまでとことんいたぶる女』と。

 確かに一理あり。
半分以上が本当の話。

 『秋山さんに睨まれたらどうしょうって、本当はビクビクしてましたー』
とあっけらかんと明るく言うのは、まだまだ二十代前半の中村小雪(なかむらこゆき)
彼女を見ていると、何となく川端伊織を思い出した。
語尾が上がる話し方は、若さであり、仕方ないものだと自分に言い聞かせた。
そんな事でいちいち目くじらを立てていたら、皺が増える一方だし。

 お弁当を食べながら、携帯アプリゲームやLINEに夢中な東山哲也(ひがしやまてつや)は、今年三十歳になったばかり。
たまに仕事の時も上の空で生返事な事もあるが、放っておいても仕事はきっちりやるタイプなので、そういう性質なんだと思えば腹も立たない。

 木暮隆史(こぐれたかし)は、アイドル好きでコンサートやグッズに給料をつぎ込んでいるオタク系独身男。
洋子とあまり歳は変わらない。
洋子の噂話にビビりながらも、何かと親切に接してくれた。
人を外見で判断してはダメだという事は学習済み。
そういうの考慮して、差し障りなくやってゆけば問題も起こらない。

 心機一転、仕事に励む環境に適した場所でもあった。
/506ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ