この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実に口づけを
第39章 愛
喫茶店を出て、また川沿いを歩いて行くと、地区ごとに山車が集結して、提灯に火を灯し、数十台におよぶ山車の姿が川面に映し出されていた。
その幻想的な姿に魅せられていく。
山車を引く者達の掛け声や、お囃子のリズムに合わせて踊る人達の姿は熱気に満ちていた。
ギュッと繋いだ手
同じ景色を見る相手が隣に居る
当たり前のようで当たり前なんかじゃない
そんな相手が居るという事に
どれだけの安心感を貰っているか……
女だもの
わたしは弱い人間なの
だから助けてよ
傍にいてよ
離さないでよ
そんな人を求めてしまうのが………
自然でしょ
繋いだ手を離さないで