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禁断の果実に口づけを
第41章 洋子
「結も心もお母さんだとスヤスヤ眠るんだよな……」
「肉づきがいいから安心するのよ」
「また〜お母さんったら!
包容力の賜物なんだよな……きっと」
満月の腕の中でぐずる結。
初めての子育てで疲れ気味の満月。
双子ちゃんが生まれてから三ヶ月。
思う様に睡眠が取れず、寝不足気味で目の下にクマを作っていた。
「心ちゃんぐっすり眠っているから、今度は結ちゃん寝かせようか?」
「助かる〜」
心をベビーカーに寝かせ、ぐずる結が私の腕の中にやって来た。
『出来る事は何でもするよ。
満月は私の夢を叶えてくれたじゃない。
小さくて温かくてか弱くて、可愛い存在を………
ずっとこの腕の中に抱きたかった』