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お嫁さん
第3章 サイレント・イブ

私は何で手錠をするのかを尋ねました。もっとムードのあるエッチがしたいとも言いました。でも、賢二さんは黙っているのです。それどころか私の頭を何かテープのようなものでグルグル巻きにしてきました。私は体をよじって抵抗しましたが、あっという間の出来事でした。そして、アイマスクの微かな隙間も無くなり真っ暗闇になったのです。

手錠をされて視界ゼロになり、私は恐怖に襲われました。アイマスクを取って欲しいと何度も懇願しましたが賢二さんは黙ったままです。

突然、肩を押されて押し倒されました。そして何かを両耳に押し込んできたのです。それは耳栓でした。私は音も聞こえなくなったのです。私は暴れて抵抗しました、何度も起き上がろうとしました、でも押さえ付けられて、何度もビンタされたのです。

耳栓をされると、やめて!と叫ぶ自分の声が大きく頭蓋骨の中に響き渡ります。何度も何度も叫ぶうちに気がおかしくなりそうになりました。抵抗することをやめると、硬直して震えている自分の体に気が付きました。そしてベットの上から賢二さんの気配が消えたのです。

しばらくすると、ベットのマットが沈む感じがしたと同時に右胸を鷲掴みにされました。その掴み方に優しさなどはなく、指が刺さるのではないかというぐらいの強さでした。私は、痛い!と叫びました。そして私は気が付いたのです。胸を掴む手が賢二さんの手じゃないということに。

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