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陽炎ーもうひとつの物語ー
第4章 四人
八尋は、自分の身体を使ってヤマの情報を得ることを止めようとはしなかった。それは、上げてくる情報の詳細さから伺えた。

だが、あんな事を言われて、それ以上踏み込むことも出来ず。

詳細な情報のお陰で仕事が捗ることも事実だった。

俺には、八尋の心が分からねぇ。
何故そこまでするのか。

ただ、バレて折檻されたり、八尋の身体が壊れる事のないよう、祈る事しかできなかった。

鷺の立てる計画は、悪くはないが後一歩、というところだった。

思い付きはいいが、本人が世の中を知らないせいか、どうも絵に描いた餅みてぇなとこがある。

実践するには無理がある案も多く、それをどう正したモンか悩むところだった。

もう一人、参謀が欲しいな…
鷺と組んで、計画を立てられる、現実を見られる奴が。
そう思っていたら、面白いおっさんを見つけた。
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