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陽炎ーもうひとつの物語ー
第2章 二人
八尋が起きて、驚いたような顔でこっちを見ていた。
俺は直ぐに濡れた着物を脱ぎ、身体を拭いて違う着物を着る。
が、体温は当然戻らない。
震える身体のまま、八尋を抱きしめた。
「すまねぇ八尋、ちっとだけ、身体貸してくれ!」
他に暖の取りようがなかった。
八尋はされるがままになっている。
かと思ったら、着物の合わせに手を入れ、脱がせようとして来た。
同時に、首筋に吸い付き、鎖骨まで舌を這わせてくる。
背筋がゾクッとした。
そっちの趣味はねぇはずなんだけど、八尋の舌使いは巧みで、思わず勃ちそうになる。
ずっと、こういうことをして来たんだろう。
でも、俺は欲情してるわけじゃない。
八尋の肩を掴んで離し、
「いや!そう言うんじゃねぇんだ、そういうのはいいから!ちっとだけ、身体温めたいだけだから!」
言い聞かせて拒否すると、八尋はきょとんとした目で俺を見た。
だが、引き下がってはくれた。
そのまま、俺は八尋を抱き締めて眠った。
俺は直ぐに濡れた着物を脱ぎ、身体を拭いて違う着物を着る。
が、体温は当然戻らない。
震える身体のまま、八尋を抱きしめた。
「すまねぇ八尋、ちっとだけ、身体貸してくれ!」
他に暖の取りようがなかった。
八尋はされるがままになっている。
かと思ったら、着物の合わせに手を入れ、脱がせようとして来た。
同時に、首筋に吸い付き、鎖骨まで舌を這わせてくる。
背筋がゾクッとした。
そっちの趣味はねぇはずなんだけど、八尋の舌使いは巧みで、思わず勃ちそうになる。
ずっと、こういうことをして来たんだろう。
でも、俺は欲情してるわけじゃない。
八尋の肩を掴んで離し、
「いや!そう言うんじゃねぇんだ、そういうのはいいから!ちっとだけ、身体温めたいだけだから!」
言い聞かせて拒否すると、八尋はきょとんとした目で俺を見た。
だが、引き下がってはくれた。
そのまま、俺は八尋を抱き締めて眠った。