この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
陽炎ーもうひとつの物語ー
第3章 三人
八尋を拾って、二年が過ぎた。
八尋は長いこと地下牢に押し込められてたせいで、身体のあちこちが鈍っちゃいたが、毎日滋養のあるもん食わせてたら段々元気になってきた。
俺が夜盗をしていると知ると、自分も手伝うと言い出し、勝手に俺の事を頭領と呼び出した。
二人しかいねぇのに、頭領なんて小っ恥ずかしい、名前で呼べと何度も言ったが変えなかった。
八尋がなかなか頑固だって事も分かってきた。
元気になった八尋は身軽で。
ことに手裏剣を使わせるとその命中率は驚くほどだった。
聞けば旅芸人の一座に生まれ、十二の歳まで軽業師として生きていたと、戸板の前に人を立たせ、何本もの小刀を刺さらねぇように、投げる芸もしていたということだった。
なるほどなぁ。
人には意外な特技があるもんだ、と思った。

そんなある日。
俺はまた町で一人の餓鬼を拾う。
/42ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ