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Short Cake〜官能短編集〜
第2章 モンブラン
ディランお兄様は真剣な表情で私に問いかけるけど、見えないスカートの中では淫らに指が動き回っている。
その快感に耐えながら口を開こうとすると声が漏れてしまう。
「おにっさま……あっ……
私のナカも……」
そう言いかけるとトントンと扉を叩く音とともにリズの声が聞こえてきた。
「失礼しますリズです。
紅茶を持って参りました。」
リズの声を聞くとディランお兄様は私のスカートから手を引いて私をソファに残したまま扉を開けに立ち上がった。
私は赤く熱くなった頬のままリズに顔をあわせることができず、
背を向けたまま息を整える。
血はつながっていないといっても
兄妹でこのような関係であることがバレたら…
そう考えるといつもヒヤヒヤとした緊張感と罪悪感で余計息が上がってしまう。
心拍数も尋常ではない。
それでもディランお兄様の行為をふりほどけない自分がいる。
彼が与えてくれる快感をしってしまったから。
ディランお兄様はリズから紅茶と下着を受け取るとリズを部屋から出し、
ソファの前の机に受け取ったものを置いた。
「だめじゃないか。リズの前でもそんなに息を上げて。」
「ごっごめんなさい…」
「シェリーは猫舌だから、
僕が冷ましてあげる。」
そう言うと紅茶を口に含んでわたしに顔を寄せてきた。
そのまま唇を合わせると暖かい紅茶が彼の唇からゆっくりと注がれる。
ゴクン…ゴクン…と彼から与えられるものを飲み込む。
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