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Short Cake〜官能短編集〜
第3章 チェリーパイ

「…はああ……」

彼が席を立ったのを見計らって大きなため息をつく。

わたしは28歳、若社長は24歳。

高校や大学の友人が次々と結婚していく中で、
どんどん彼にのめり込んでいく私。

女にだらしなくても、
4つも年下でも、
私のちょっとしたミスに気づいて私が気付く間も無くさり気なくフォローしてくれたり
誰よりも頭の回転が早く誰も思いつかないような発想をしたり

仕事に関しては私のほうがずっと下だといつも痛感させられるし、
すごく尊敬している。

2年しか一緒に働いていないけど
私を部下として信頼してくれるから、
私も彼に答えようと努力してきたつもりだ。

「藤岡く〜ん!」

「はっはい!?」

机2つ分しか私と彼の席は離れていないのに、
仕事を頼む時や相談があるときはいつも私の席に足を運んでくれる。
私を自分の席に呼べばいいのに。

「今日の会食は13時でよかったかな?
もちろん藤岡君も来るんだよね?」

「はっはい、13時です。
わたしは……
えっと、営業部長が出席されるので!」

「じゃあ尚更だよ。
俺あの人苦手なの知ってるでしょ?
一緒にきて…くれるよね?」

彼は私の机に手をついて上目遣いで見つめてくる。
こういう時は目を合わせちゃいけない…
絶対引き込まれる…っ!

「…っ……私は…」

俯いて返答に困っていると、
彼は優しく私の顎を掴んで自分の方に顔を向けられる。
無理やり目線を合わせられると、もう反らせない。

「…いき…ます」

私の返事を聞いてにっこりと微笑むと、
さっと手を離し電話の受話器を持った。

「ああ俺だけど、さっき話した件
そうそう、追加で頼むね。ありがとう」

本当に、この人はずるい。

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