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Short Cake〜官能短編集〜
第3章 チェリーパイ

「いや、いいねえ藤岡くん。こんな美少年の秘書として働けるなんて内心黙ってらんないんじゃないの〜?一日中ムラムラしっぱなしだったりしてねえ。ハッハッハ。」

いくら会食とはいえ昼間から酒を引っ掛けている営業部長はいつも以上にたちが悪い。

「いえ、そんなことは……」

自分がターゲットになることがわかっていて1人で行こうなんて思えないだろうから若社長の気持ちもわかるけど…
セクハラまがいの発言はいちいちこたえるんだよな。

苦笑いをしてごまかすけどこのままでは会話がエスカレートしていくに違いない。

どうにか逃れたいと思いながら隣にすわる若社長に目を向けると、
若社長と目が合って、コクンと頷かれる。

やっぱりかわいいなあ…なんて思いながら私も頷き返すと、テーブルの下でそっと手を握られ彼は営業部長に笑顔を見せた。

「藤岡君は本当に優秀な秘書ですよ。
入社して間もないわたしは全然周りのことが見えてなくて、でもその視野を広げてくれるのが彼女なんですよね。
同じ職場の先輩として尊敬しています。」

こんなの嘘だ。彼は全くミスもしないし、元から視野が広い。
むしろ目の前のことしか見えていないのは私の方なのに。

他者との会食のはずが酔っ払って気分の良くなった営業部長の独壇場でもちきりとなった。

わたしと若社長は15時のミーティングに備えて早めに退室しようと準備をはじめると
若社長がトイレに席を外したのを良いことに。

「…藤岡くん…」

背後に人の気配を感じるが振り返らなくてもわかる。キツイお酒の臭い。

「今夜…ご飯でもどうかな。
もちろんそれだけで返すつもりはないけど」

周囲の見渡して扉の陰になっているのを確認すると営業部長はわたしの太ももからお尻にかけてなぞり上げる。

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