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BLACK WOLF~調教~
第2章 深紅
人通りの多い道や道路に面した正面出口とは違い裏口から出たそこはうちのお店の駐車場。
人通りの多い正面出口とは違って人通りは全くない。
死角になってるような場所。
裏口のドアを開けた瞬間、そこに立っていたのはいつも通り派手なファッションに身を包んだ白石君。
…どこのバンドマンだ?と思うような、アクセサリーだらけのファッション。
すると
「いや、今日の舞さん、マジで元気がなかったんで気になって…」
「え…?」
「俺、まだまだガキですけど、一応心配というか…」
━━━━も、もしかして、私の事を心配してくれてるの?
それを伝えるために私の事を待っててくれてたの?
季節はすっかり真冬だというのに、この寒空の中、ずっと私を?
「まさか…、それで待っててくれたの…?」
バツの悪そうな顔で頭を掻きながら私の心配をしてくれているらしい白石君。
…仕事中はずっと子供扱いしてたけど、やっぱり男の子だ。
ただの仕事仲間の関係なのに、私の変化をすぐに読み取ってくれた。
しかも、生意気にもこうやって私の事を待ちぶせて、心配までしてくれちゃって…。
年下の癖に生意気だな…、と思ってても、白石君の優しさは素直に嬉しい。
「くす、ありがとう…」
そんな白石君の気持ちを考えると、無意識のうちにくすぐったい笑いが込み上げて来てしまう。
この寒空の中、それだけを伝えるために、いつ出てくるかもわからない私の事を待っててくれてたんだ。
不器用だけど暖かい、白石君なりに気を使ってくれたんだ。
「心配しないで。私は大丈夫だから」
「でも…」
「年上の言うことは信じなさい」
人通りの多い正面出口とは違って人通りは全くない。
死角になってるような場所。
裏口のドアを開けた瞬間、そこに立っていたのはいつも通り派手なファッションに身を包んだ白石君。
…どこのバンドマンだ?と思うような、アクセサリーだらけのファッション。
すると
「いや、今日の舞さん、マジで元気がなかったんで気になって…」
「え…?」
「俺、まだまだガキですけど、一応心配というか…」
━━━━も、もしかして、私の事を心配してくれてるの?
それを伝えるために私の事を待っててくれてたの?
季節はすっかり真冬だというのに、この寒空の中、ずっと私を?
「まさか…、それで待っててくれたの…?」
バツの悪そうな顔で頭を掻きながら私の心配をしてくれているらしい白石君。
…仕事中はずっと子供扱いしてたけど、やっぱり男の子だ。
ただの仕事仲間の関係なのに、私の変化をすぐに読み取ってくれた。
しかも、生意気にもこうやって私の事を待ちぶせて、心配までしてくれちゃって…。
年下の癖に生意気だな…、と思ってても、白石君の優しさは素直に嬉しい。
「くす、ありがとう…」
そんな白石君の気持ちを考えると、無意識のうちにくすぐったい笑いが込み上げて来てしまう。
この寒空の中、それだけを伝えるために、いつ出てくるかもわからない私の事を待っててくれてたんだ。
不器用だけど暖かい、白石君なりに気を使ってくれたんだ。
「心配しないで。私は大丈夫だから」
「でも…」
「年上の言うことは信じなさい」