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BLACK WOLF~調教~
第2章 深紅
私の方が年上なのに、考えを読まれて心配させて気まで使わせて…、私の方が年下みたいだ。
仕事も人生経験も私の方が若干先輩なんだからしっかりしないと。
後輩の白石君に心配かけて気を使わせるなんて…、出来てない先輩だな、と反省。
白石君の前でにこりと笑うと、心配そうだった白石君の表情も少しだけ明るくなった気がした。
「無理はしないで下さいね」
「はいはい。ありがとう。この後はDJのお友達に会いにクラブに行くんでしょ?早く帰んないと」
今は冬だし暗くなるのも早い。
こんなところでモタモタしてたらあっという間に暗くなってしまう。
「んー、でも、結局俺1人だし…。どうしようか迷ってんスよね~」
「若いうちはいっぱい遊ばないと」
って、私とそんなに変わらない年齢の子に何を言ってるんだろう、私は。
それに…
「早く帰んないと雨降りそうだよ」
実は、今朝のニュースの天気予報では東京は夕方から雨になるらしく
明日の朝にかけて雨脚は強くなり各地で大雨になる、との事。
現に今も空には灰色の厚い雲が広がっており、いつ雨が降り出しても可笑しくない状況だったのだ。
遠くの方でゴロゴロと雷鳴も聞こえている。
「うっわ、マジかー…。雨とかマジで下がるわー」
確かに…、雨が降ったら遊びに行くのも億劫になるもんね。
「雨に降られる前に帰った方がいいよ。白石君、自転車でしょ?私は駅まで歩くから」
白石君は自転車で通勤してるらしい。
恐らく家もこの近所。
私は黒埼さんの邸に帰るけど、黒埼さんの邸は人里離れた山奥。
自転車通勤なんて出来るわけないし、面倒だけど、バス通勤。
黒埼さんの邸からバス停まで、約5分の道を歩きバスに乗ってここまで来ている。
仕事も人生経験も私の方が若干先輩なんだからしっかりしないと。
後輩の白石君に心配かけて気を使わせるなんて…、出来てない先輩だな、と反省。
白石君の前でにこりと笑うと、心配そうだった白石君の表情も少しだけ明るくなった気がした。
「無理はしないで下さいね」
「はいはい。ありがとう。この後はDJのお友達に会いにクラブに行くんでしょ?早く帰んないと」
今は冬だし暗くなるのも早い。
こんなところでモタモタしてたらあっという間に暗くなってしまう。
「んー、でも、結局俺1人だし…。どうしようか迷ってんスよね~」
「若いうちはいっぱい遊ばないと」
って、私とそんなに変わらない年齢の子に何を言ってるんだろう、私は。
それに…
「早く帰んないと雨降りそうだよ」
実は、今朝のニュースの天気予報では東京は夕方から雨になるらしく
明日の朝にかけて雨脚は強くなり各地で大雨になる、との事。
現に今も空には灰色の厚い雲が広がっており、いつ雨が降り出しても可笑しくない状況だったのだ。
遠くの方でゴロゴロと雷鳴も聞こえている。
「うっわ、マジかー…。雨とかマジで下がるわー」
確かに…、雨が降ったら遊びに行くのも億劫になるもんね。
「雨に降られる前に帰った方がいいよ。白石君、自転車でしょ?私は駅まで歩くから」
白石君は自転車で通勤してるらしい。
恐らく家もこの近所。
私は黒埼さんの邸に帰るけど、黒埼さんの邸は人里離れた山奥。
自転車通勤なんて出来るわけないし、面倒だけど、バス通勤。
黒埼さんの邸からバス停まで、約5分の道を歩きバスに乗ってここまで来ている。