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BLACK WOLF~調教~
第2章 深紅
「じゃぁ、また今度シフトが被った時はよろしくお願いします!」
「はいはい。お疲れ様ー」
今にも雨が降り出しそうな空を見上げ、一刻も早く帰らなくてはと慌てた白石君は駆け足で駐輪場に向かった。
元気よく私に挨拶をしながら。
その背中を見つめながら、私の心は暖かな気持ちに包まれていた。
年下の癖に、私の事を心配してくれた。
ただの仕事仲間に過ぎない私の事を…。
別に白石君に特別な感情はないけど、気にかけてくれてるというのはやっぱり嬉しい。
仕事中に相談した時はあっさりした答えで解決にならなかったのに、白石君なりに私の事を慰めようとしてくれてたのだ。
無理しちゃって…。
駐輪場から自転車に股がり颯爽と帰って行く白石君の姿を確認して私も帰路に着くことにした。
ここから黒埼さんの邸まで約40分。
その間に雨が降りだしたらどうしよう…。
とりあえず、バスを降りた後は黒埼さんの邸まで走ればいい。
帰ったらすぐにシャワーでも浴びればいっか。
通勤に40分って、東京では普通の事なのだろうか?
私の故郷の田舎は街まで出るのに結構時間がかかるから通勤に40分なんて全然普通だったけど、東京はどうだろう。
でも、いくら遠くてもあの邸に軟禁されてる事を思えば大した事じゃない。
仕事は仕事だけど、私にしてみればある意味息抜きと同じだ。
朝から晩まで、誰もいないあの広い邸に1人なんて息が詰まってしまう。
空を見上げながら、どうか家に付くまで降りませんようにと祈りバス停に向かおうとした、その時。
━━━━━「今の男は誰だ…?」
「はいはい。お疲れ様ー」
今にも雨が降り出しそうな空を見上げ、一刻も早く帰らなくてはと慌てた白石君は駆け足で駐輪場に向かった。
元気よく私に挨拶をしながら。
その背中を見つめながら、私の心は暖かな気持ちに包まれていた。
年下の癖に、私の事を心配してくれた。
ただの仕事仲間に過ぎない私の事を…。
別に白石君に特別な感情はないけど、気にかけてくれてるというのはやっぱり嬉しい。
仕事中に相談した時はあっさりした答えで解決にならなかったのに、白石君なりに私の事を慰めようとしてくれてたのだ。
無理しちゃって…。
駐輪場から自転車に股がり颯爽と帰って行く白石君の姿を確認して私も帰路に着くことにした。
ここから黒埼さんの邸まで約40分。
その間に雨が降りだしたらどうしよう…。
とりあえず、バスを降りた後は黒埼さんの邸まで走ればいい。
帰ったらすぐにシャワーでも浴びればいっか。
通勤に40分って、東京では普通の事なのだろうか?
私の故郷の田舎は街まで出るのに結構時間がかかるから通勤に40分なんて全然普通だったけど、東京はどうだろう。
でも、いくら遠くてもあの邸に軟禁されてる事を思えば大した事じゃない。
仕事は仕事だけど、私にしてみればある意味息抜きと同じだ。
朝から晩まで、誰もいないあの広い邸に1人なんて息が詰まってしまう。
空を見上げながら、どうか家に付くまで降りませんようにと祈りバス停に向かおうとした、その時。
━━━━━「今の男は誰だ…?」