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BLACK WOLF~調教~
第3章 金色
グラスにワインを注ぐと、ゴールド色のワインがトクトクと注がれて行く。

見たところ白ワインみたいだけど…。


「昨夜も叫びすぎて喉が痛いんじゃないか?水分補給とまではいかないが、これでも飲め」


確かに、昨夜は騒ぎすぎて喉がカラカラに乾いてしまってた。

それでなくても、あの地下室は空気が乾燥してるのに。

だけど、ワインで水分補給なんて聞いたことがない。

それに私、ワインって何だか苦手なんだよね…。


白ワインが注がれたグラスを私の目の前にグイッと持ってきてくれたが…


「いえ…、ワイン、苦手なので…」

ワインに限らずお酒は苦手。

カクテルや酎ハイ、甘めのお酒なら飲めるがワインの美味しさはわからない。

こんなの、酸っぱいだけだもん。

これを飲むぐらいなら喉の乾きに耐えていた方がマシだ。


「…そう言わず、飲んでみろ」

「だから、本当に━━━━━っ!!」





次の瞬間、口いっぱいに広がるワインの味を感じた。






「んっ、んぐっ!」

息が出来ないほどの苦しさと一緒に。







自分の口に白ワインを注いだ黒埼さんは、そのまま私の唇に自分の唇を重ねて

嫌がる私に強引に、口移しで白ワインを飲ませて来たのだ。

「んっ!く…っ」



頭の天辺を抑えられて、頭が動かないようにされて

突然の事で、抵抗するのを忘れてしまい…



あんなに大嫌いだったワインなのに、勢いよく注がれるあまりにゴクンッと喉を鳴らして飲み込んでしまった。


「うっ、げほっ、げほっ…」

口からは飲み込み切れなかった白ワインが滴り落ちている、が

黒埼さんが口移しで注いだぶんは勢いで飲み込めてしまったらしい。



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