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BLACK WOLF~調教~
第3章 金色
口いっぱいに広がる白ワインの味。

それは、美味しいより何より、とにかく酸っぱい。

おおよそ、味なんてさっぱりわからない。


「げほっ…、何を…、げほっ、げほっ!」

「そんなに度数は高くねぇから」



そういう意味じゃない。

度数を気にしてるんじゃない…っ。


私はお酒がメチャクチャ弱い。

飲めないと言うわけじゃないが、すぐに酔っ払ってしまうタチだ。

なのに、それをわかってるくせにいきなり大量のアルコールを飲ませるなんて…。


「私、アルコールは苦手って…」

「これぐらいで酔うか?」

「だから…━━━━━っ」




例え少量でもお酒に弱い私からすれば…、と言い返そうとした時だ








━━━━━━ドックン…











え…?








急に高鳴りだす心臓と脈。

そして…









ドックン、ドックン、ドックン


「あっ、あ…」


まだ何もされてないのに、熱くなっていく体。

まるで、体内から燃えてるみたいに体が熱くなっていく。






「はっ、ん…」




な、何…、これ…?

私の体、おかしい…。

苦しいぐらいに激しく鳴り出す心臓と脈。

酔っ払った?

…いや、酔っ払ったにしては早すぎる。

それに、酔ったからと言ってこんな事は起こった試しがない。



「あっ、んぅ…」


熱い…、体が燃えてるみたいに熱い…。

呼吸もどんどん荒くなって行く。



すると、私の反応を見ていた黒埼さんは笑いながら


「よく効く薬だな…」







え…?く、薬…?

黒埼さんの口から出た薬という言葉。

薬…?薬って何?何の事…?




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