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料亭『満月』
第1章
彼女も笑顔を作り「ありがとうございます」と答えた。
「営業の仕事はどうかね? 実は私も営業出身なんだ」
「そうですか、専務も……」
話が進み始め、彼女も心なしか落ち着いてきたようだ。
私の目を見たまま話しを続けた。
「そうですね……最初のうちは外回りでお取引先の方とお話しするのに慣れなくて、三谷課長から助けてもらいながら、お取引先に少しでも良い製品を届けられたらと思って頑張っています」
「そうか……これは三谷君から聞いたのだが、君は多趣味で、休みの日は活動的に過ごしているみたいだね」
「多趣味というわけではありませんか……ボランティアサークルに入ってまして、要請があったときとか、こちらから自発的にも社会に対して何かできればと思って活動しています。たまに会社を休んで行かせてもらったこともあります。そのせいで三谷課長にはご迷惑をかけていますが、理解していただいています」
「ほう……そんなにまでして……それは大したことだね。例えばどんな活動かな?」
「前は震災の被災地に頻繁に通いました。あとは地域の大きなイベントやマラソン大会の補助とか……そんなことを中心にやっています」
「営業の仕事はどうかね? 実は私も営業出身なんだ」
「そうですか、専務も……」
話が進み始め、彼女も心なしか落ち着いてきたようだ。
私の目を見たまま話しを続けた。
「そうですね……最初のうちは外回りでお取引先の方とお話しするのに慣れなくて、三谷課長から助けてもらいながら、お取引先に少しでも良い製品を届けられたらと思って頑張っています」
「そうか……これは三谷君から聞いたのだが、君は多趣味で、休みの日は活動的に過ごしているみたいだね」
「多趣味というわけではありませんか……ボランティアサークルに入ってまして、要請があったときとか、こちらから自発的にも社会に対して何かできればと思って活動しています。たまに会社を休んで行かせてもらったこともあります。そのせいで三谷課長にはご迷惑をかけていますが、理解していただいています」
「ほう……そんなにまでして……それは大したことだね。例えばどんな活動かな?」
「前は震災の被災地に頻繁に通いました。あとは地域の大きなイベントやマラソン大会の補助とか……そんなことを中心にやっています」