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料亭『満月』
第1章  
先端を、彼女の開き始めた裂け口の縁に沿って上下させた。
ぬめりをまとわり付かせた。
「いや……」
首を何度も左右に振る。
赤黒く充血した先端をゆっくりと押し込む。
難なく、すっぽりと、はまり込んだ。
そのまま腰を押し込む。
彼女の小さい入り口が、私の太さに押し広げられながら、棒の部分を呑み込んでいく。
「いや……はあっ……ああっ……」
わずかに体を仰け反らせた。
彼女は赤くしたまぶたを閉じ、曲げられた指先が唇に引っかかるように当てた。
覆い被さる。
彼女の泣き濡れた顔が間近にあった。
その顔を見つめながら彼女の中を進んだ。
狭い肉の洞の抵抗を感じながら、ずぶずぶとめり込むように入っていく。
眉を寄せ、小刻みに首を横に振り続ける。
狭くきついところに突き当たる。
一度、ぬめりがある入り口のところまでゆっくりと退く。
ぬめりを付ける。
もう一度入れる。
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