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* 花音’s short story *
第5章 ◆ episode4 ** 瀬戸 美月 × 永瀬 陸 編
大水槽の前 ──。
「スゴいね!あ、カメが泳いでる!おっきー、あの魚何かな?」
はしゃぐ私を見て、陸が笑った。
「……なに?////」
「いや、楽しそうだなと思って」
「……楽しいよ?」
── 陸と一緒だから。
「ガキみてー」
………やっぱり口悪い。
「ほら、行くぞ」
少し前を歩く陸を、私は早足で追いかけた。
それから、私たちはイルカのショーを見たりして水族館デートを楽しんだ。
そして ──。
「そろそろ帰るか」と言った陸を、「観覧車乗ろうよ!」と半ば無理やり引っ張って行った。
水族館の近くにある、その観覧車は雑誌に載っていた観覧車で……。
クリスマスだけあって、カップルが列を作っている。
寒いし、陸は「帰ろう」って言うんじゃないかと思ってたけど……予想に反して何も言わない。
いろんな色がある中で、ピンクのゴンドラがまわってくる確率ってどのくらいなのかな……。
………ピンク、ピンク………
祈るような気持ちで、自分たちの番を待った。
「スゴいね!あ、カメが泳いでる!おっきー、あの魚何かな?」
はしゃぐ私を見て、陸が笑った。
「……なに?////」
「いや、楽しそうだなと思って」
「……楽しいよ?」
── 陸と一緒だから。
「ガキみてー」
………やっぱり口悪い。
「ほら、行くぞ」
少し前を歩く陸を、私は早足で追いかけた。
それから、私たちはイルカのショーを見たりして水族館デートを楽しんだ。
そして ──。
「そろそろ帰るか」と言った陸を、「観覧車乗ろうよ!」と半ば無理やり引っ張って行った。
水族館の近くにある、その観覧車は雑誌に載っていた観覧車で……。
クリスマスだけあって、カップルが列を作っている。
寒いし、陸は「帰ろう」って言うんじゃないかと思ってたけど……予想に反して何も言わない。
いろんな色がある中で、ピンクのゴンドラがまわってくる確率ってどのくらいなのかな……。
………ピンク、ピンク………
祈るような気持ちで、自分たちの番を待った。