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* 花音’s short story *
第5章 ◆ episode4 ** 瀬戸 美月 × 永瀬 陸 編
その瞬間………
陸の唇が触れていた ──。
ちゅっとリップ音を鳴らして、離れる。
「陸………な……んで……」
「そのために乗ったんだろ?」
「へ?」
陸は友達の麻友から、この観覧車のジンクスを聞いたと言った。
確かに……麻友には話したけど。
それじゃあ陸は知ってて、苦手な観覧車に付き合ってくれたの?
「顔赤い。ここまで引っ張って来たの美月だろ」
………そうだけど、恥ずかしい///
でもそれよりも嬉しい気持ちが胸いっぱいに広がっていく。
「陸………ありがとう。でもね……まだてっぺんじゃないよ?」
私がそう言うと、またすぐに唇が塞がれた。
「……っ!だから、まだてっぺんじゃない……っ!」
さっきのキスとは違って、角度を変えて繰り返されるキス ──。
「んんっ!」
そのうちに、深く口づけられて……強く引き寄せられた。
長くとろけるようなキスに私も応える。頭の中がジンと痺れて……。
ようやく離れた唇。
陸が私の身体を抱き締める。
キスに夢中になっている間に、ゴンドラはてっぺんを通り過ぎていた。
陸の唇が触れていた ──。
ちゅっとリップ音を鳴らして、離れる。
「陸………な……んで……」
「そのために乗ったんだろ?」
「へ?」
陸は友達の麻友から、この観覧車のジンクスを聞いたと言った。
確かに……麻友には話したけど。
それじゃあ陸は知ってて、苦手な観覧車に付き合ってくれたの?
「顔赤い。ここまで引っ張って来たの美月だろ」
………そうだけど、恥ずかしい///
でもそれよりも嬉しい気持ちが胸いっぱいに広がっていく。
「陸………ありがとう。でもね……まだてっぺんじゃないよ?」
私がそう言うと、またすぐに唇が塞がれた。
「……っ!だから、まだてっぺんじゃない……っ!」
さっきのキスとは違って、角度を変えて繰り返されるキス ──。
「んんっ!」
そのうちに、深く口づけられて……強く引き寄せられた。
長くとろけるようなキスに私も応える。頭の中がジンと痺れて……。
ようやく離れた唇。
陸が私の身体を抱き締める。
キスに夢中になっている間に、ゴンドラはてっぺんを通り過ぎていた。