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* 花音’s short story *
第10章 *美羽 × 恒 ~ 2人の熱を分けあって♡ ~
「ご飯作ったから食べれそうだったら食べてね。薬もちゃんと飲んで、水分補給も忘れないで」
「………ハイ」
「じゃあ行ってくるね」
私は立ち上がり、バッグを手に取った。
「あ、美羽さん!」
「ん?」
「あのさ……なるべく早く帰ってきて?」
「……わかった。行ってきます」
「いってらっしゃい」
小さく微笑みあう。私は後ろ髪を引かれる思いで部屋を出た。
外に出ると師走らしい冷たい空気が頬に触れる。
仕事は昨日までにだいたい終わらせてるから、今日は各部署に挨拶して……納会は早めに抜けさせてもらおう。
そんなことを考えながら駅までの道を早足で歩く。
それにしても……『早く帰ってきて』だって。
風邪を引いて少し弱っている結城くんは、いつもより甘えたになってる。
そんな彼を愛しいと思う。
さっき別れたばかりなのに、もう結城くんの顔が見たい。
── 今日は絶対に早く帰ろう。
「………ハイ」
「じゃあ行ってくるね」
私は立ち上がり、バッグを手に取った。
「あ、美羽さん!」
「ん?」
「あのさ……なるべく早く帰ってきて?」
「……わかった。行ってきます」
「いってらっしゃい」
小さく微笑みあう。私は後ろ髪を引かれる思いで部屋を出た。
外に出ると師走らしい冷たい空気が頬に触れる。
仕事は昨日までにだいたい終わらせてるから、今日は各部署に挨拶して……納会は早めに抜けさせてもらおう。
そんなことを考えながら駅までの道を早足で歩く。
それにしても……『早く帰ってきて』だって。
風邪を引いて少し弱っている結城くんは、いつもより甘えたになってる。
そんな彼を愛しいと思う。
さっき別れたばかりなのに、もう結城くんの顔が見たい。
── 今日は絶対に早く帰ろう。