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* 花音’s short story *
第10章 *美羽 × 恒 ~ 2人の熱を分けあって♡ ~
重い身体を引きずってキッチンへ行くと、美羽さんが作ってくれた雑炊があった。
温めてから器によそう。
ひとくち食べると優しい味が口の中に広がった。
風邪で寝込んだのなんて何年ぶりだろう ──。
しかも……クリスマスから年末にかけてなんて、タイミング悪すぎ……。
はぁ……。
思わずため息が漏れる。
美羽さんが作ってくれた雑炊があまりに美味しくて、自分のふがいなさに、ますます自己嫌悪に陥ってしまった。
今年のクリスマスは一生忘れられないようなそんな日にしようって思ってたのに……。
12月に入って、激務が続いていてなんとなく風邪っぽいなとは思ってたけど、それどころではなくて……。
大きな案件が一段落ついたところで、緊張の糸が切れたみたいに、高熱が出てしまった。
雑炊を食べ終わると、テーブルの上に置いてあった体温計に手を伸ばした。
ピピッっという音がして、表示を見ると”37.3℃“の表示。
このくらいなら、会社に行ってもよかったかなぁ……。
『だめ!大人しく寝てなさい!』
朝の美羽さんを思い出す。
今から会社に行ったりしたら、怒るだろうなぁ。
大人しくしとこ……。
俺は薬を飲んで、休むことにした ──。
温めてから器によそう。
ひとくち食べると優しい味が口の中に広がった。
風邪で寝込んだのなんて何年ぶりだろう ──。
しかも……クリスマスから年末にかけてなんて、タイミング悪すぎ……。
はぁ……。
思わずため息が漏れる。
美羽さんが作ってくれた雑炊があまりに美味しくて、自分のふがいなさに、ますます自己嫌悪に陥ってしまった。
今年のクリスマスは一生忘れられないようなそんな日にしようって思ってたのに……。
12月に入って、激務が続いていてなんとなく風邪っぽいなとは思ってたけど、それどころではなくて……。
大きな案件が一段落ついたところで、緊張の糸が切れたみたいに、高熱が出てしまった。
雑炊を食べ終わると、テーブルの上に置いてあった体温計に手を伸ばした。
ピピッっという音がして、表示を見ると”37.3℃“の表示。
このくらいなら、会社に行ってもよかったかなぁ……。
『だめ!大人しく寝てなさい!』
朝の美羽さんを思い出す。
今から会社に行ったりしたら、怒るだろうなぁ。
大人しくしとこ……。
俺は薬を飲んで、休むことにした ──。