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* 花音’s short story *
第10章 *美羽 × 恒 ~ 2人の熱を分けあって♡ ~
「だって……ずっとムリしてたでしょ?」


すると、彼が私の手をぎゅっと握って、頬に触れさせた。

「ほら、もう熱ないでしょ?」

「……うん」


確かに、熱は下がってるみたいだ。


「それに、電話で言ったよね?」

「え?」

「美羽さんを食べたいって。そーゆーことする元気あるってこと」

「~~~~~///////」


「ぶっ!美羽さん動揺しすぎ!可愛いんだけど!」

結城くんが吹き出す。


「だって結城くんが変なこと言うから!///」

「ごめん、ごめん。美羽さんお腹空いてる?納会で食べたんじゃない?」

「あ……うん。ちょっと食べたかな」


実はそんなにお腹空いてないかも……。


「じゃあさ、鍋は明日にして、雑炊作ってくれない?」

「また雑炊でいいの?」

「うん。美羽さんの雑炊食べたい。美羽さんも雑炊くらいなら食べられる?」

「うん。じゃあ作るね」

「作り方も覚えておきたいし」

「雑炊の?」

「そ。美羽さんが風邪引いたときに作ってあげたいから」


そう言って、結城くんはにっこり笑った。
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