この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第14章 朧夜の春
彼女に触れる度。
彼女に口付ける度。
自身の分身はあまりにも簡単に反応した。
それも何度も。
隠し通せるのだろうか、こんな調子で。
そもそも、既に分かられているに違いなかった。
それくらい、そこは彼女を求め脈打っていた。
でもどんなに愛欲と共にそれが大きくなったとしても。
彼女の全てをどんなに欲しくても。
彼女を愛すればこそ、出来なかった。
彼女を不安がらせ、傷付ける為にするのではない。
だから、だめだった。
今夜だけはだめだった。
彼女への愛があるから、しない。
彼女に口付ける度。
自身の分身はあまりにも簡単に反応した。
それも何度も。
隠し通せるのだろうか、こんな調子で。
そもそも、既に分かられているに違いなかった。
それくらい、そこは彼女を求め脈打っていた。
でもどんなに愛欲と共にそれが大きくなったとしても。
彼女の全てをどんなに欲しくても。
彼女を愛すればこそ、出来なかった。
彼女を不安がらせ、傷付ける為にするのではない。
だから、だめだった。
今夜だけはだめだった。
彼女への愛があるから、しない。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


