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桜の季節が巡っても
第15章 蜜夜の春
ふたりの彼女、どちらも魅力的だけど。
それぞれ大好きだけど。
自分の腕の中で口を噤んでしまった彼女が、今はとてつもなく可愛らしかった。
彼女を愛したい気持ちが加速してゆく。
初めて触れた素肌も。
豊かな膨らみも。
想像を遥かに上回る滑らかさ、柔かさだった。
その頂に指を這わせれば、そこはすぐに反応した。
小さな粒は勃起した。
まだほんの始まりに過ぎない愛撫に忽ち応える、彼女の身体。
自分の指先ひとつに悶える彼女に呼応するように、自身のものも明らかに硬さを増した。
何が『そんな欲は持ってない』だと、嗤いたくなる。
もうこんなになってる。
もうこんなに彼女を欲してる。
もう自分では宥められない。
彼女に鎮めてもらう他ない。
彼女を貫きたい-。
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