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桜の季節が巡っても
第15章 蜜夜の春
お互い何も着ていない上半身は、全ての箇所が互いの身体に触れていた。
あんなに見られたくないと隠してた胸も、彼に押し付けている。
もう全部、彼に分かられている。
分かられてしまった。
最高に恥ずかしい。
偶然に指先が触れ合うだけの関係だった。
なのに今は-指どころか。
腕が。
肩が。
胸が。
触れている。
夢かもしれない。
彼の左胸に手を宛がう。
服を介さない鼓動を確かめる。
加速する心臓の動きを掌に感じていれば、やがて自分の胸元にも彼の手が這った。
身体が小さく震える。
彼の掌もまた、激しい自らの胸の音を感じとっているかのようだった。
あんなに見られたくないと隠してた胸も、彼に押し付けている。
もう全部、彼に分かられている。
分かられてしまった。
最高に恥ずかしい。
偶然に指先が触れ合うだけの関係だった。
なのに今は-指どころか。
腕が。
肩が。
胸が。
触れている。
夢かもしれない。
彼の左胸に手を宛がう。
服を介さない鼓動を確かめる。
加速する心臓の動きを掌に感じていれば、やがて自分の胸元にも彼の手が這った。
身体が小さく震える。
彼の掌もまた、激しい自らの胸の音を感じとっているかのようだった。

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