この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第15章 蜜夜の春
夢じゃなかった。
夢じゃない。
こんなにもどきどきしてる。
素肌の温もりは互いに浸透して、ふたりを心地良い世界へと導いてゆく。
「…寒くない」
囁いた泉夏の唇は、秀王によって啄まれた。
幾度か食(は)むような口付けを交わし、秀王の口唇は泉夏の耳朶に触れた。
もうふたりを阻むものは何もなかった。
耳にかかる温かな彼の息に、胸を波打たせていれば-名を呼ばれた。
「泉夏…訊いてもいい?」
だがそれは、自分を快楽へ誘う行為でも、甘い言葉でもなかった。
「…『訊かなくてもいい』って言った」
責めるように軽く彼の胸を叩けば、微かな笑い声が届いた。
「ごめん。でも最後にひとつだけ。大切な事を訊いていなかった」
「大切な…こと?」
泉夏は首を傾げた。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ