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桜の季節が巡っても
第15章 蜜夜の春
「泉夏は、その…初めてだったりする?」
曖昧な質問だったが、泉夏はすぐに理解した。
「…ごめんなさい」
謝罪する泉夏を、秀王は覗き込んだ。
「どうして謝るの?」
「…」
「責めてるのでも、ましてや怒ってるんでもない。どっちの答えでもいいんだ。…ただもしも初めてだったらって、思ったから。俺の訊き方が悪かったならごめん。全然そういうんじゃないんだ」
心配そうに頬を撫でられ、泉夏は項垂れる。
「その『ごめん』は…どういう意味に捉えたらいいのかな?」
言い淀む泉夏を補うように、秀王は努めて穏やかに答えを促した。
「初めてだから『ごめん』?…それとも初めてじゃない『ごめん』?」
「…初めてじゃない『ごめん』」
まるで懺悔をするかのような泉夏の暗い告白に、秀王は瞬時に表情を緩めた。
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