パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 恋慕の秋

「その…女性の容姿を軽々しく発言すると、色々面倒になる事があるだろ。だから－」
－普段は特に、その手の話題には触れないようにしているのだけれども。
秀王は続けた。
「セクハラなんてちっとも思ってませんから、安心して下さい」
彼の発言の意味をようやく汲み取って、泉夏は苦笑した。
「ネイル塗ってるねって話題だけで、怒ったり嫌な気持ちになるはずないです。…って言うか、気付いてくれて凄く嬉しかった。…あ、じゃなくてっ。嬉しいって…殆どの女の人は感じるはずです」
慌てて、付け足す。
先を行く彼は黙って泉夏の話を聞いている。
当然表情も読み取れない。
今の、自然だったよね。
変じゃなかったよね。
『凄く嬉しかった』のは私だって。
ばれていないよね－？