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桜の季節が巡っても
第15章 蜜夜の春
「泉夏が心配している事は、俺にとっては全然『はしたない』事じゃない。勿論、それが全てだとは思っていない。でも俺が思っていた以上に、きっと泉夏は俺に心を開いていてくれる…そう思って驚いた」
-もの凄く嬉しかった。
なんの事を彼が語っているのか-ようやく泉夏は悟った。
「なんの反応もなかったら…落ち込むどころじゃない。やり方にしろ、泉夏を安心させられない事にしろ…何れにしても俺が悪い事に変わりはない。そんな風だったらどうしようって冷静な振りをしながら、とても危惧していたから。だから、ほんとに嬉しかった」
-そして、ほっとした。
安堵の笑みを向けられて、泉夏は頬を染めているしか出来ない。
「触れ合う事で心地良さは当然得られる。けどそういう直接的な刺激よりも、俺は精神的なものが一番左右する…大事だって思っているんだけど」
「精神的な、もの…?」
「うん。そのひとだからって気持ち。信頼を置いてる大好きなひとが相手だからこそ、初めて身も心も満たされるんじゃないかって。俺は泉夏と今夜こうしていられて…もう堪らなく幸せだよ。正しくはまだ『してない』事になるんだろうけど、それでも俺は既に快感を得られてる。それは泉夏だから。他の誰かとならば『しないでは』到底得られない。本当に愛するひとを抱くって、きっとこういう事なんだなって。この年になって、今日初めて気付かされた。教えられた」
-泉夏は俺の『先生』だ。
どこまでも深く優しい微笑みに、泉夏は彼に抱きついた。
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