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桜の季節が巡っても
第15章 蜜夜の春
「ここまでしたら、もうせずにはいられない」
かつてない強い意志が感じ取れる、彼の口調。
だがやはり、泉夏は分かるようで分からない。
困惑してる間(ま)に彼女の肢体が上下に数回、彼によって揺すぶられた。
一定のリズムで突き動かされ、泉夏の表情は変化を遂げてゆく。
苦し気に細い眉が歪んだかと思えば、虚ろにも見える瞳は宙を彷徨い始める。
頬は上気し、唇が切なさに開(あ)く度に、赤い舌先が躍る。
今しも蕩けてなくなってしまいそうな恍惚としたそれで、彼を受け入れる。
彼の腰の動きに合わせて、喘ぎ始めた泉夏の身体は、ほんのりと色づいてゆく。
「『ずっと何もしないで』なんかいない。ここからは『ずっと俺の好きなように』泉夏をする」
妖艶な女の顔で自分を誘う泉夏に、秀王は宣言した。
緩やかな律動を加えながら明言されても、泉夏に選択肢はなかった。
いきなり開始された抽送に身体を波打たせ、彼の背に縋る他ない。
かつてない強い意志が感じ取れる、彼の口調。
だがやはり、泉夏は分かるようで分からない。
困惑してる間(ま)に彼女の肢体が上下に数回、彼によって揺すぶられた。
一定のリズムで突き動かされ、泉夏の表情は変化を遂げてゆく。
苦し気に細い眉が歪んだかと思えば、虚ろにも見える瞳は宙を彷徨い始める。
頬は上気し、唇が切なさに開(あ)く度に、赤い舌先が躍る。
今しも蕩けてなくなってしまいそうな恍惚としたそれで、彼を受け入れる。
彼の腰の動きに合わせて、喘ぎ始めた泉夏の身体は、ほんのりと色づいてゆく。
「『ずっと何もしないで』なんかいない。ここからは『ずっと俺の好きなように』泉夏をする」
妖艶な女の顔で自分を誘う泉夏に、秀王は宣言した。
緩やかな律動を加えながら明言されても、泉夏に選択肢はなかった。
いきなり開始された抽送に身体を波打たせ、彼の背に縋る他ない。

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